英語を読む力:英会話力よりも持続しやすい力

こんにちは。大雨が続いて、九州地方では災害が発生しているとのことですが、皆様どうか気をつけてお過ごし下さい。

さて、英会話のレッスンをするようになって、たくさんのお母様にお会いする機会を頂いて参りましたが、色んな悩みを相談いただくことがあります。その中でも、よくいただく質問が、「この年齢で英語をやっても、また日本に戻ったらすぐ忘れてしまいますか?」です。前に、こちらの記事で、姉が小学生低学年でイギリスから本帰国した後の、日本での英会話レッスン継続による、7年後のアメリカでの蘇りを記しましたが、それと同時にもう一つ大事なことを書きそびれていたことに気づきました。

それが、「英語本を一人で読めるという力」についてです。

姉は、元々本を読むのが好きな子供で、幼児の頃から一人ですらすら本を読んでいました。イギリスから帰る小学2年生の時にも、すでに英語の本を一人で読めるようになっていました。なので、本帰国後も、英語の本はよく読んでいたようです。妹の私も、4年間のアメリカ生活を終えて中3で本帰国したあと、高校一年生の夏には、John Grishamの”The Client”を完読したのを覚えています。3cmくらいの厚みがあるペイパーバックです。英語で読書感想文を書いた際には、高校の英語の先生がすごく褒めてくれたのを今でも鮮明に記憶しています。高校の夏の部活の往復の電車の中で、全部読み上げたので、本がボロボロになってしまいました…。

一人で英語を読めるようになるためには、まず…

フォニックス:アルファベット一つ一つがどんな音に変換されるかといった知識を得られれば、聞いたことがない言葉でもだいたい読み上げることができます。それに加え、ある程度アルファベットの組み合わせや、言葉の最後に出てくる形式によっては、真ん中の読み方がこうだ、といったルールを覚えていくことです。

・また、サイトワードを使ってひたすら使用頻度の多い単語を丸暗記していく方法などもあります。これは、単語帳カード、フラッシュカードなどを作って、ひたすら覚えるしかありません。

リーディングを磨くためには

それらを、どのように身につけていけばいいかというと、ひたすら読み方がわかる人(親、先生、兄妹など)に見てもらいながら、本や絵本を広げて読み上げていくといった方法です。週にできれば、1〜2時間が理想的ですが、1時間声に出して本を一人でひたすら読むと、何が起こるかというと、口がすごく疲れるんです。なぜなら、日本語を母語とする多くの日本人の口周りの筋肉は日本語用に発達しているので、それを英語に使うとなると、普段使わない舌の動き、唇の動き、頰の動きをするので、とっても疲れます。でも、これを継続すると、英語をスラスラと読めるようになるのと同時に、発音の練習にもなるので、運動でいう筋肉トレーニングです。

そして、その筋トレの時には、隣に必ずトレーナーに付き添ってもらい、少しでも変な発音や間違えた読みをした時に、『すぐに正しい読み方に直してもらう』ことが重要になります。読み方を覚えたら、今度は、言葉と言葉をどのようになめらかにつなげてよむかということも、少しずつ矯正していきます。そうすることで、筋肉痛は和らいできます。疲れも減ってくると思います。

どうしても、トレーナーが見つからない場合は、この教材は本当おすすめです。幼児、小学生向けですが。。。(前にも何度か紹介しています。こちらの記事です。)

おすすめは

おすすめは、このような内容です。

✔︎サイトワードを暗記する

✔︎フォニックスを覚える

✔︎好きな本をまずは1冊、何度も繰り返し練習して、一人で読めるようにする

✔︎意味がわからない言葉は、意味を調べる

✔︎話全体の内容を理解した上で、読み上げることもできるようにする

会話力も大事だけど、リーディング力は世界が広がります

多くの場合、英会話レッスン、会話!会話!会話!となっていますが、同時に、本を読み上げるという力もとっても大事です。一回読めるようになれば、そのあとは、子供自身で好きな本を借りたり買ったりして、いくらでも読んで、それこそ色んな国の色んなお話や記事を読むことができてしまうのですから。

そして、社会人として英語を使う企業で働いていて、一番問われたのは、いかに短時間で英語の長文メールを自分の目でフィルタリングをかけて、優先順位をつけて、速読してポイントをおさえて、すぐにレスするか。そして、社外メール送信や契約書作成にあたっては、リファレンスを資料やネットから検索して、精読し、それらをいかに応用するかということだったように思います。精読、速読を使い分けながら、いかにたくさんの資料を読み込めるかがすごく大事でした。

会話力は、相手が必要で、相手がいるからこそ楽しいし上達すると思います。読む力は、相手が忙しくていなくても、一人でも楽しめるので、自分の興味のある世界を自ら冒険できる楽しみがあるし、自分の努力次第で育っていくと思います。

本帰国後のリーディング継続で、筋肉を落とさないように…

せっかく努力して、身につけた英語も、子供の場合、すぐに忘れます!一時帰国すると、すっかり忘れて、またアメリカに戻るとすぐに思い出すという経験を私もしていましたが、小さければ小さいほど、驚くほどにすぐ忘れます。大丈夫です!すぐに環境が戻れば、言葉も戻ります。

ただ、持続して身につけたしなやかな筋肉は落ちにくいのと同じで、時間をかけて英語を読めるように練習を重ねてきた場合、本帰国後も、週に1回1冊の本を少しずつ読むだけでも、だいぶ数年後の結果は変わってきます。

今まさに、私も英語を普段から耳にしていたフィリピンから本帰国をして、4ヶ月がたちますが、日本にいる以上、自ら努力していくしかありません。英語の本は、月に3冊以上、Audibleは毎週1冊以上、英語の教材動画を週に4つ以上ディクテーションして、筋トレを継続しています。そしてTOEIC勉強会の仲間から、9月のTOEICの申し込みが明日から始まるよという一声で、秋に受験しようかな…。と、こちらも準備始めないといけませんね。

今日もありがとうございました

最後まで目を通してくださった皆様、どうもありがとうございます。そして、まだ次男の幼稚園、保育園の登園が進まず、先が見えませんが、お母様、お子様向けのリーディングオンラインレッスンも検討しております。30分ひたすら読む練習をするという内容です。お母様で、これを練習したいという方がいらっしゃったら、一度無料体験オンラインレッスンをいたしますので、ご連絡ください。先着3名様までですが。是非!

お母さんが英語を読めるようになると、いつでもお子さんがつまずいた時に、手助けができるので、本当おすすめします!

では、素敵な水曜日をお過ごしください!

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また、現在オンライン子供向けのレッスンを受講中の生徒さんとお母様が、レッスンに対するコメントをくださいました。参考に、こちら是非ご覧ください。大人の生徒様から前にいただいた感想もこちら(その1その2その3)です。

英語講師:みゆき

私はイギリスに幼少期、アメリカには小学5年生から4年間住んでいた帰国子女です。大学では、英語教授法を学びました。外資系で13年勤務し通訳学校に通いながら、社長や役員の英語通訳を任されました。その後、主人の海外転勤に家族で帯同して5年間フィリピンのマニラで過ごしました。息子2人の育児に追われながらも、大好きな英語で少しでも生徒さんの英語力UPに貢献したく、毎日学びを続けています。現在は、オンラインで帰国子女(小学生〜大学生)、駐在妻の生徒さん中心に、完全プライベートオーダーメイドレッスンを指導しています。現在平日の日中の枠に若干空きがあります。

資格:英語教員免許、TOEIC970、SIMULビジネス通訳修了